2025年は、歌人・永井陽子(1951~2000)の没後25年にあたる年です。
永井は、愛知県瀬戸市に生まれ、瀬戸高校在学中に短歌結社「短歌人会」に入会し、1973年に句歌集『葦牙』を刊行して以降、計6冊の歌集を発表しました。永井の物語性や音楽性のあふれる短歌は、今でも多くの人に愛されています。
今回の展示では、永井陽子の人生とともに大宮図書館所蔵の自筆資料や歌集などを紹介いたします。
没後25年となった今、改めて皆さまに永井作品の魅力を感じていただける機会となれば幸いです。
今年は大宮ゆかりの歌人・大西民子の生誕100年、没後30年の記念の年です。
大西民子は1949年、25歳の時に大宮に移り住んでから歌人・木俣修に弟子入りし、自身の日常生活を赤裸々に詠んだ第1歌集『まぼろしの椅子』で注目を集めました。その後歌人としてめきめきと頭角を現し、『風水』で迢空賞を受賞、1992年には紫綬褒章を受章しました。
今回、埼玉県歌人会の協力のもと、「あなたが選ぶ大西民子の好きな歌」として民子の歌百首を選んでいただきました。今を活躍する歌人たちは、民子の歌にどんな想いをいだいたのか。自筆資料とともに埼玉県歌人会が選んだ「大西民子百首選」をご紹介します。
生誕100年になった今、皆さまに改めて民子の歌の魅力を感じていただければ幸いです。