大宮ゆかりの詩人・宮澤章二は、年賀状に干支にちなんだ言葉や詩を一緒に寄せていました。また、宮澤は雑誌等で埼玉を舞台にした詩を複数書いています。
市民の皆様に図書館から新年の挨拶とともに、2024年の干支である「辰」に因んだ宮澤の自筆年賀状と、新年の詩「花ことば」をご紹介します。
大宮ゆかりの歌人・大西民子の父・菅野佐介(1888~1945)は、岩手で刑事として活躍し周囲の人々から「シャーロック・ホームズ」と言われていました。
職場では鬼刑事と言われるほど厳しかった佐介も、家では子煩悩な父親で特に次女の民子のことを可愛がり、民子もそんな父を尊敬していました。民子が教員として就職してまもなく佐介は急逝しますが、民子は歌に父の姿を描き続けました。
今回の展示は、敏腕刑事としての佐介の活躍について詠んだ歌「みちのくのシャーロックホームズ」、受験生の民子を見守る父の姿を描いた「民子の進学」、そして民子の父への挽歌「父への想い」の3部構成で、自筆資料や、父との日々にまつわる所持品などを展示します。作品を通して、民子の家族への深い愛情を感じていただければと思います。